art

日本庭園…それはいつの時代も変わらぬもの、ではありません。

 

古くは儀式の場からはじまり、雅び、修行、観賞、文化らとしなやかに結びつきながら築かれてきました。

「異」なるものと出会いによって進化してきた、ともいえるのです。

 

平成最後の春、白鳥庭園はアートという「異」と出会い【異界庭園】となります。

 

日本庭園と現代美術がどのような関係性をもって私たちを刺激するのでしょうか。

 

そこで感じるのは、違和感?反発?破調?   

それとも調和?

ART MAP

清羽亭   Seiu-tei

大広間 Hiroma room

フジイフランソワ FUJII Furansowa

 

古来より日本人は、全てのものに神の存在を感じてきました。人や自然や物そして気配など目に見えないものにも神をみて、存在を意識し尊重し共生してきました。愛も悪戯も怨みも畏れも嫉妬も…、全てまるっとひっくるめて和する。そんな他を察する大きな愛を持ち淡々とさらりと存在している様を、現したい思いで絵を描いています。

1998 準朝日広告賞受賞
2000    VOCA展2000奨励賞受賞(上野の森美術館)
2008 個展「綯交 REMIX フジイフランソワ、一体こやつのアートはいかに」(豊田市美術館)
第4回東山魁夷記念「日経日本画大賞展」(ニューオータニ美術館)毎年、全国各地の美術館や展覧会会場にて個展・出品多数
<パブリックコレクション>
第一生命・豊田市美術館・茨城県近代美術館・寺田コレクション

茶室:澄蘆 Choro room

吉本作次 Sakuji YOSHIMOTO

 

日本の庭は、視点を限って、絵画のように見せるものが多い。また回遊式は、移ろいが目的で、焦点がなく、とりとめが無い。
しかるに、白鳥庭園は、山水の源から大河への流れを、壮大な体験として見せてくれる、希有なる名庭園です。この異界庭園展に、お誘い頂かなければ知らずにいたかと思うと、身の不明を恥じる思いです。

1959年 岐阜市生まれ 1984年 名古屋芸術大学美術学部卒
個展、グループ展 多数、名古屋市芸術奨励賞を1997年に受賞、現在 名古屋芸術大学美術領域洋画コース教授

茶室:汲江軒 Kyuko-ken room

フジイフランソワ FUJII Fransowa

 


庭園 Garden

阿部大介 Daisuke ABE

skin of tree|60×50×8cm|2015年|樹脂系エマルジョン、油性インク

様々な物の表面の凹凸を剥がしとる作品を制作しています。剥がされた皮膜は、展開図のように薄くのばされたり、熱を加え発泡させたりと、形が揺らぎながら別の物へと変容していきます。物質の内と外との境界が振動し機能や形態が曖昧になっていく様は、暴力的な要素をはらみながらも、多様な想像を内包する余白になると考えています。

1977 京都生まれ
2017 Dialogue(Tezukayama Gallery/大阪)
2015 現代美術レジデンスプログラム 皮膚感覚(美濃加茂市民ミュージアム/岐阜)
2015 Untitled •CB125T(AIN SOPH DISPATCH/愛知)

ニシテツロウ Tetsuro Nishi

 偶然は必然のようで、必然も偶然のように感じることがあります。そこに絶対的なものはないのかもしれません。しかし、それらの事象は様々なイメージを想起させてくれます。 私は漸次的な変化の過程にとても魅力を感じます。これは様々な自然現象に現れるもので、そこに常に新鮮な美があると思っています。 全ての事象は、場所や時間が異なることで様々な現れ方をします。私は劇的な現象が起こりうるような場を用意し、作者である自分も鑑賞者の皆さんと共に、どんな魅力的な現象が現れるかを楽しみたいと考えています。

 1986 地上絵を制作 オーストラリア・エアーズロック付近

2004 “synchronism”(サウンドインスタレーション) サウンド・マイン・ナゴヤ

2005 “time-motion” (サウンドインスタレーション) コヤン現代美術祭Voyage韓国

2015 “踊る漱石〜こころ〜”(タナカアリフミ氏のサイレンスダンス/映像と音楽) 田原市中学生芸術鑑賞会

2016 “The heating room -cycle-“ +栗本百合子 Re-TAiL

2018 “空蝉” 足助ゴエンナーレ「足助的芸術界隈」

田中里奈 Rina TANAKA

私の作品は実体験で得た記憶の断片的要素を繋ぎ合わせ、画面の中で絵画的に再構成するものです。単に視覚的な記録としてでなく、そこで起こった出来事の動き、雰囲気、その他五感で感じた情報を取り入れることで、主観的にリアルな時間の流れを表現しています。近年は油彩やアクリル表現に加え陶板作品を制作しています。

2015 「アーツ・チャレンジ2015」愛知芸術文化センター(愛知)
2015「トーキョーワンダーウォール公募2015入選作品展」東京都現代美術館(東京)
2016「トーキョーワンダーシード2016」TWS渋谷(東京)
2016 個展「TWS-Emerging2016 獅子吼の庭」TWS渋谷(東京)
2017 「時空散歩−見えないはずの光景を」岡崎シビコ(愛知)
2018 個展「シークエンス」アートフロントギャラリー(東京)


大塚功季 Koki OHTSUKA

素材の性質から導き出したシンプルなルールや自然物の構造・イメージを用いて立体作品を制作している。
様々な方法論を用いることで、複雑に絡み合った世界の在り方を理解しようと試みる。

 2018   個展「Orbital Odd Order」 (N-MARK/愛知) 
            個展「ABOUT LOOKING」(伊勢現代美術館/三重)
 2017 「ストリートミュージアム2017 」(Tokyo Midtown/東京)
          「国立生理学研究所一般公開展示ーTail of lifeー」(基礎生物学研究所/愛知)
 2016 「Tokyo Midtown Award 2016 準グランプリ受賞 」(Tokyo Midtown/東京)

西山弘洋 Hiromi NISHIYAMA

「“無いもの”のために場所を作る」をテーマに制作している。“無いもの”に仮の場所を与えることで、少しの違和感を含んだ現実になり、それは鑑賞者にとって不確かな体験になる。主な展示方法は、絵画・インスタレーション。

1987 熊本生まれ
2018 meimei art vol,8(/ジョグジャカルタ)
2017 だれかのなにかーファン・デ・ナゴヤ美術展(市民ギャラリー矢田/愛知)
2016 個展 look for hole(ギャラリーnoivoi/愛知)
2016 motion#3(市民ギャラリー矢田/愛知)

安藤祐輝 Yuki ANDO

やきものを素材として造形作品を制作しています。土での制作は素材と作者の間に何物も介さず、作者自らの手によって形がつくりだされます。そこでは無意識的に作者自身の本性が表出してしまいます。土を通して私は私自身をやっと知り、そしてまだ見ぬ私に出会うために制作を続けます。

1988年 愛知県生まれ

2014年 やきものの現在-土から成るかたちPartⅩⅢ ギャラリーVOICE/岐阜県(XVI ‘18)

2016年 第3回信楽まちなか芸術祭「信楽物語」滋賀県信楽町

2018年 個展「安藤祐輝展」 目黒陶芸館/三重県


小口志帆 Shiho OGUCHI

体が小さかった頃、押し入れの中で目をつぶって遊びました。「見ているのに見えていない」状況が不安で、それでいて心地よかった覚えがあります。
体が大きくなったので、あの頃から感じている日常の違和感を探るように、活字にしづらい気持ちを再現できたらと制作しています。

1994年 愛知生まれ

2017年「第4回宮本三郎デッサン大賞展」小松市立宮本三郎美術館(石川)
「名前を落とした日」ノダコンテンポラリー(愛知)
「第11回西脇市サムホール大賞展」西脇市岡之山美術館(兵庫)
2018「不透明なメディウムが透明になる時」電気文化ギャラリー(愛知)

鈴木優作 Yusaku SUZUKI

人と接する時に誰しもが人物像を作りあげている。それは人と人との間に生まれる何者でもない存在、そんな彼らをイメージし形にしている。

2014    名古屋造形大学 陶芸コース卒業
〈グループ展示〉
2016 「ファン・デ・ナゴヤ美術展2016」(愛知、市民矢田ギャラリー)
2017   「SKYOVER4」(愛知、アートラボあいち大津橋)
2018   「EMPOWERS」(愛知、東別院周辺)
〈個展〉
2018「Invisble man」(愛知、エビスアートラボ)

やまもとあかね Akane YAMAMOTO

観る、聴く、触れる、ことのできる三次元が、時に儚く 時に重厚に ほかの多次元によって支えられている。
生きる事を通じ、じっとしてではなく、身体を動かし、場を移動し、思考しながらも、言葉ではないところから生まれてくるものがある。と 自らが感じる世界に畏れを抱きながらも常に共存しうる有難き何かを  作品という周波数を通して、わずかでも表現できればと願い制作を続けております。

1991   誤人展     グループ展   名古屋
1995   山本あかね95  oil painting    個展  名古屋
2014   足助ゴエンナーレ  出展     豊田
2016   恩送りポスト1  出展     豊田
2016   OO展   oh!縁展  出展   知立


宮本宗 Hiromu MIYAMOTO

かつては都市のような、人工的な風景のなかに満ちるエネルギーの痕跡をテーマに、ミクストメディアを用いてそうした気配を思わせる風景をモチーフに創作していた。それはある種、私自身を取り巻くエネルギーを具現化することで身体と都市の関係を考察するものだった。現在はそこから派生した身体の可能性についての考察、異質な素材による身体のデフォルメ、機械化、また他の生物の身体構造を用いた彫刻作品、パフォーマンスなど独自の身体表現を模索している。

2012 「Tokyo Midtown Award 2012」東京ミッドタウン (東京) 


2013「六本木アートナイト2013 」(東京)

「第3回Dアートビエンナーレ展」ダイテックサカエビル(愛知)
  「ギフト-クリスマスアートフェスタ2013」小林画廊(東京)

2014 「刈谷アートフェスティバル2014」刈谷市(愛知)]

       「ART FAIR TOKYO 2014」東京国際フォーラム/小林画廊(東京)

       「Fresh 宮本 宗展」 伊勢現代美術館(三重)

       「ユニーク展」小林画廊(東京)

2015「三重の新世代2015」三重県立美術館(三重)   

「ART FAIR TOKYO 2015」東京国際フォーラム/小林画廊(東京) 
「SUMMER三越美術特選会」日本橋三越 新館7階ギャラリー(東京)

「Sky OverⅠ」アートラボあいち 大津橋 長者町(愛知)

2016「アーツチャレンジ2016」愛知芸術文化センター(愛知)
「宮本 宗 田中 彰 construct / carving 」Gallery blanka(愛知)
「愛知県立芸術大学 50 周年関連事業彫刻専攻企画 Blue Birdsー森の向こうー」愛知県立芸術大学(愛知)

「中川運河芸術さんぽ」2016年11月5日〜2016年11月6日 中川リミコライン・アートプロジェクト(愛知)

2017  『ナゴコン芸術祭』(愛知)

「ART FAIR TOKYO 2017」東京国際フォーラム/小林画廊(東京)

『デザイナーズチェアコレクションズ展』コンテンポラリーア-ト(愛知)

「中川運河堀止芸術村」中川リミコライン・アートプロジェクト(愛知)

2018  「CURRENT EXHIBITION」小林画廊 (東京)

「六本木アートナイト オープンプロジェクト2018」(東京)

「THEORY OF HUMAN MACHINE 」masayoshi suzukigallery(愛知)

加藤秀一 Shuichi KATO(庭師)

19歳の頃松野裕介氏に拾っていただきどっぷりはまり15年。解ったり解らなくなったり、自分の人生の集大成は30年後(65歳)に定めてあります。人に常に何かを感じ取ってもらえる様に作庭、作品、維持管理を心がけています。

1984 名古屋市生まれ
2003 人生の師松野悠介師に出会い造園の世界へ
2009 三越 英国展会場装飾
2010 高台寺、東福寺ほか作庭、年間管理に従事
2011〜2012 南アフリカ・イタリアにて師の元作庭に従事
2013 尾張 名秀園 独立開業、

   白鳥庭園 年間管理に従事 継続中
2014 深川神社 織部の鬼瓦 据付
2015 モンゴル 三面の滝 作庭、蓮念亭作庭
2016 名古屋テレビ塔スカイバルコニー四季の装飾 継続中

          料亭 賀城園 濡れ縁作成 庭園年管理継続中
2017 吉田茂邸 藤棚作成に従事
   湯河原 手湯作成に従事

2018 美容院RayMir 店舗内外装デザイン施工
          宗徳寺 桜花庭 作庭中

造景集団「某」NANIGASHI

2015年 庭師を中心に愛知県名古屋市にて結成。

植物を中心とした有機的素材を使用し、ひとつの景色を造る事を主軸に置き、自然が生み出す四季やフォルムで遊びや驚きを感じられる空間表現をしている。

植物を熟知した庭師であるからこそできる造景をぜひご体感ください。