ハーイとにこやかに手をあげているのはお釈迦さま。

国指定の重要文化財【銅造誕生釈迦仏立像】

手のひらにちょこんと乗っかるほどの小ささで、誕生釈迦仏立像の中でも一番人気だとか。

なぜ、このお釈迦さまが真ん中に?点と点と線のモチーフに?

このサイケなラインは何?


一つ、

このお釈迦さまは小牧市の正眼寺というお寺所蔵のものだからです。
今は奈良国立博物館に委託展示されていて、

そのレプリカが小牧市歴史館(小牧山城)に展示されています。

是非会いに行ってみてください。ほんとにキュートです。

 

二つ、

このお釈迦さま、生まれてすぐ7歩歩かれました。

今回のアートプロジェクトは小牧初。まさに初めの一歩。

これから先も続いていきますように、小牧のお釈迦さまを見習って歩いていきますよ。

という気持ちの現れなんです。

7歩歩いて、右手で天を左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と発せられたという有名な逸話があります。

「私の命はかけがえのないもので、これほど尊いものはない。皆の命がそのように唯一の無常のものなのだ」

「すべての存在は尊く、かけがえのない命を与えられている」etc

という意味であり、常に心がけて行かねばと思っているのです。

くれぐれも俺様ゼッターイ的な傲慢な言葉と誤解されませんように。

 

三つ、

後ろのサイケなライン、お気づきでしょうか?小牧山の等高線です。

小牧山は平野にぽこんとお椀を伏せたようにある小さな山。

でも、頂上まで上がってみてください。濃尾平野が360°見渡せるのです。

織田信長の野望はここから始まったといわれてます。

ここに立って遥か遠くを眺めてみてください。

若き織田信長の気持ちがわかるかもしれませんよ。

ということで、始まりの地をイメージしました。

 

 

こまきアートプロジェクト『点と点と線』は

始まりの点、通過点、場所であり時間であり、歴史であり未来でもあります。

これを繋いで線となって、人々の思いが過去から未来へDNAのように続きます。

 

私という身体が無くなっても思いは繋がり続けます。

さぁ、7歩歩いて天地を指して、あなたなら何を唱えますか?